ITI 日本支部公認インプラントスペシャリストによる
「インプラント治療」
ITI(International Team for Implantology/インターナショナル・チーム・フォー・インプラントロジー)は、世界101カ国に15,000人以上のメンバーを擁し、うち55カ国では800人を超えるメンバーが活動する、国際的なインプラント学術団体です。インプラント治療の発展と臨床の質向上を目的に、研究・教育・臨床の三位一体でグローバルに活動を展開しています。現在、日本支部(ITI Japan Section)には1,300名を超える会員が在籍しており、国内におけるインプラント医療の発展にも大きく貢献しています。当院の院長は、ITI日本支部公認 インプラントスペシャリストに認定されています。本資格は、「インプラント治療および関連する組織再生において、幅広い学識と高度な専門技能を有する歯科医療従事者を育成し、医療の進歩と国民のQOL(生活の質)向上に寄与すること」を目的とした、ITI日本支部独自の公認制度です。今後も患者様に専門性の高い、安全・安心なインプラント治療の提供に努めてまいります。
歯を失ってしまった方へ
歯を失ってしまった際にそのままにしてしまうと、空いたスペースに周囲の歯が傾いてきたり、対合歯が徐々に伸びてきたり、歯並びやかみ合わせを乱す原因になります。歯並びやかみ合わせの乱れはお口の健康だけでなく、全身の健康にもさまざまな影響を及ぼすおそれがありますので、早めに歯の機能を補う必要があります。歯を失ってしまった時の治療法として、ブリッジと入れ歯のほかにインプラント治療で歯の機能を補うことができます。インプラント治療とは、顎の骨にインプラント体という人工歯根を埋め込み、そこに人工歯を固定する治療法です。インプラント体は顎の骨にしっかりと固定されるため、天然歯と同じような自然な噛み心地を再現することができます。インプラントは噛んだ時の刺激を直接顎の骨に伝えることができるので、顎の骨が痩せてしまう心配もありません。また、インプラントはブリッジのように周囲の歯を削ることなく治療をすることができるので、残っている歯を健康なまま維持できます。インプラントはさまざまなメリットがある一方で、入れ歯やブリッジよりも治療期間や費用が多くかかってしまう点や、インプラントを埋め込むために外科手術が必要な点、顎の骨の厚みが不足している方や重篤な疾患がある方には適応できない点がデメリットといえます。インプラント治療について気になることや不安なことがありましたら、お気軽にご相談ください。当院では患者様のお口の状態を精密に診断し、安全で精度の高いインプラント治療を行っています。
当院のインプラント治療
歯周病の知識・経験が豊富な歯科医師による治療
インプラントを長持ちさせるためには、精密な診断による正しい位置へのインプラントの埋入と、治療後の適切なメンテナンスが重要です。インプラントは土台がしっかりしていないとぐらついたり、自然に抜け落ちたり、インプラント周囲炎を引き起こしたりさまざまなトラブルを招くおそれがあります。当院のインプラント治療は歯周病に関する知識や経験も豊富な医師が行うため、治療箇所の歯周組織の状態を細かく確認するとともに、術後のメンテナンスも適切に行うことができます。健康な歯周組織を維持するためのケアを行い、インプラントを安全に長く使用していただけるようサポートいたします。歯周病治療がしっかり行える歯科医院でインプラント治療を受けることをおすすめします。
歯科用CT・セファロレントゲンで正確な診断
インプラント治療を成功させるためには、正確な診断を行い緻密な治療計画を作成することが重要です。当院のインプラント治療では、歯科用CTとセファロレントゲンを活用し、歯の状態や骨の状態、神経や血管の位置などを正確に把握し、精密な診断を行っています。歯科用CTは従来のレントゲンとは違い、お口の状態を3D画像で立体的に写すことができます。そのため、二次元画像では隠れてしまう部分の歯の状態や、顎の骨の厚み、神経や血管の走行位置などを細部まで正確に把握することができ、インプラントを埋め込む際の安全性を格段に上げることが可能になりました。また、顎の骨を中心とした頭部のX線企画写真撮影を行うセファロレントゲンでは、顎と歯の位置関係や骨格の構造を詳細に分析することが可能です。セファロレントゲンによって、インプラントの埋入位置や角度を安全に正確に定めることができ、精密な治療計画を立案できるようになりました。
サージカルガイドによる事前シミュレーション
サージカルガイドとは、精密検査データをもとにコンピューターで3Dシミュレーションを行い、インプラントの埋入位置や角度・深さなどを正確にガイドするためのシステムです。サージカルガイドを使用することで、治療計画通りに正確なインプラント埋入が行えるようになりました。神経や血管を傷つけるリスクを軽減し、安全性と成功率を高めることにもつながります。また、治療のための切開も最小限に抑えることができるので、患者様の体にかかる負担も軽減します。
マイクロスコープを用いた精密な治療
当院のインプラント治療では、歯科用顕微鏡のマイクロスコープを導入しています。より安全で成功率の高いインプラント治療を行うためには、治療箇所を細部まで正確に確認しながら治療を行うことが大切です。マイクロスコープは肉眼の3〜20倍に視野を拡大することができるため、インプラントを顎の骨に埋め込むための細かい作業を安全に正確に行うことが可能です。また、人工歯をインプラント体に装着する際にも、マイクロスコープを使用することで微細な調整が可能になり、より自然で美しい仕上がりを実現できます。
世界シェア率が高い「ストローマン」インプラント
当院では、世界シェアNo. 1で信頼性の高い「ストローマン」インプラントを採用しています。スイスのストローマン社が製造しているインプラントで、豊富な適応症例と長期的臨床実績を持つため、安心して使用していただけます。質の高いインプラントを使用することで、インプラント治療の成功率をさらに高めることができます。転勤や引っ越しがあった場合にも、日本国内で多くの歯科医院で取り扱っているため、引き続き適切な対応を受けられます。
骨がなくて他院でインプラント治療を断られてしまった方へ「骨造成手術」
インプラント治療は顎の骨に人工歯根を埋め込むため、顎の骨の厚みや骨量が不足している場合には治療を行うことができません。顎の骨が十分にないまま人工歯根を埋め込んでしまうと、顎の骨を貫通したり、うまく噛めなかったり、インプラントを支えられず自然に抜け落ちるなどさまざまなトラブルを引き起こします。そのため顎の骨が不足している方には、インプラント治療前にまず「骨造成手術」という骨量を増やす手術を行います。骨量が足りずインプラント治療を断念せざるを得なかった方も、当院の骨造成手術によってインプラント治療を行える可能性があります。まずは一度ご相談にいらしてください。
GBR
GBR(Guided Bone Regeneration)は、顎の骨の厚みが不足している部分にメンブレンという特殊な人工膜を被せ、人工膜で覆った中に自家骨や人工骨補填剤を詰めて、骨芽細胞の増殖を促します。個人差はありますが、6ヶ月ほどで骨が作られます。GBRで顎の骨を再生し十分な骨量を確保することで、安全なインプラント治療を行うことが可能です。
ソケットリフト
上顎の奥歯の骨量が足りない場合には、ソケットリフトを行い不足している骨の厚みを増やします。ソケットリフトでは、まず口腔内から上顎洞の底部にあるシュナイダー膜の1mmほど手前の位置まで穴を開けます。そして、専用の器具で上顎洞を押し上げてできたスペースに自家骨や人工の骨を補填し、骨の厚みを増やします。歯槽骨の厚みが5mm以上10mm未満の場合などに適応されることが多い方法ですが、複数の骨が欠損している場合には適応されません。外科手術の範囲が狭いため、傷や腫れなども少なく、治療期間も比較的短いです。
サイナスリフト
骨量が不足している部分の歯茎を切開し、上顎洞の側面に穴を開けます。そして専用の器具でシュナイダー膜を慎重に剥離して上顎洞を直接持ち上げます。持ち上げてできたスペースに自家骨や人工の骨補填材を移植し骨の厚みを増やします。骨の厚みが3〜5mm以下の場合や複数の歯の骨が欠損している場合に適応される方法です。個人差はありますが、移植した骨が安定するまでに6ヶ月〜1年ほどかかります。
インプラント治療には歯茎の状態も重要「歯肉形成」
歯周病などによって歯ぐきが下がってしまった方へ
当院では「歯周形成」の処置にも対応しております。あまり馴染みのない言葉かもしれませんが、これは歯周病の進行や、生まれつき歯肉が薄いなどの理由で歯肉が後退したり、形態異常が生じたりしている方に向けた治療です。歯肉の形態異常は、見た目の問題(歯が長く見える、笑ったときに歯茎が目立つなど)だけでなく、冷たいものがしみる(冷水痛)、歯茎の後退によるプラークコントロールの難しさなど、さまざまな影響を及ぼします。お悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。